大瀛の水精こりて
ここ敷島のもとかたく
桜の露の濃かに
染めて朝日の色あかし
春桃源の夢さめて
知りぬ東亜の風の音
思え神代の昔より
天津日嗣の高御座
まぢかき玉の階に
匂ふ左近の桜花
折りてかざしに賜ひけむ
院の章の尊さを
皇城の北目白台
芙蓉八朶の秀麗を
窓に含める六寮の
健児三百雄々しくも
朝な夕なに競ひつつ
高き理想をたどるなり
稜威ふたたび海外に
照り輝きて波風は
暫し音なくなぎぬれど
見よ東洋の雲のさま
天上月は清けれど
影の波間にたゆたふを
セーヌの月に露光る
百合に美妙の香あり
テムスの岸の花薔薇
朝な朝なに新たなり
世は進むなり日に月に
夢路に人はある時も
仰がざらめや天皇の
自彊息まずのみことのり
嗚呼我友よ雨露の
恵みも深き君が代に
咲きて国士の華たらん
目白の春の雲の如
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